東伊豆の温泉日記

  • 6月5日(木) 午前:
    • 朝から快晴!絶好のドライブ日和もとい温泉日和と思いつつ前日のことを思い出す。(回想シーン 6月4日(水) 午後:「あ〜あ、このまま仕事に復帰するのはイヤだしどっか温泉に行こう!やはり、一泊となると伊豆だよな。前回止まった伊東から南方へ行ってみよう。となると昨年の秋に予約が取れなかった宿にしよう!」)
  • 6月5日(木) 13:21:
    • 「う〜む、やっぱり平日に休みが取れるのはいいよな〜。前日に予約してあっさり確保出来ちゃんだからな〜。」と思いながら、13:21発の伊豆急行スーパービュー踊り子1号に乗り込む。あらかじめ、横浜駅崎陽軒で五目チャーハンと缶ビール2本を購入して腹も減っていたので早速食べることにした。まぁまぁな味かな?しばらく読書と音楽を鑑賞していたら、2階席から見える海と青空が見えたので爽快な気持ちにさせてくれた。缶ビールも2本目に差し掛かったところ、「まもなく〜、熱海〜、熱海〜」と列車のアナウンスが聞こえてきたので、ふと窓をみるとちょうど湯河原のホームを通過していた。「ここも前に来たよな〜、また今度来よう!」と思いに耽る。
  • 6月5日(木) 15:08:
    • しばらくして熱海も伊東も過ぎると目的地の伊東高原に到着した。駅周辺が綺麗に改装されていて、田舎を思い出してしまった。早速、駅周辺の地図を調べていると「伊豆高原ビール」を飲める場所を見つけたので歩いてみる。途中、ドッグフォレストなる犬のテーマパークがあって寄ってみたが、ペットグッズしか置いてなく興味がないので退散した。10分ぐらい歩いただろうか国道沿いに「伊豆高原ビール」の看板を見つけ、ふと横をみると外湯もあることを発見した。「こりゃ〜、チェックインまで時間があるからひとっ風呂浴びて、ビールでも飲んじゃうかな〜」と思っていたら、なっなんと定休日だった。ガッカリしながら国道沿いを歩いていると日差しが強くサングラスを掛けようとしたら、忘れたことに気づき、駅前の商店街の眼鏡屋で新しく購入する。その店長さんに「伊豆高原ビール」が飲める店を聞いてみたが、近くではそこの店しかないらしく明日ならオープンしているとのことなので帰り際に行こうと思い、宿のマイクロバスを待った。マイクロバスを待つ間、駅周辺の食べ物屋を探していたら、美味しそうなラーメンを2軒発見したが、食べてしまうと宿の夕食が食べられないことに気づき断念する。
  • 6月5日(木) 16:30:
    • しばらくすると宿の人が向かいに来てくれた。道中、色々案内してくれながら浮山温泉郷に入る。運転手の話によると広大な敷地はほとんどが別荘地で建築基準が厳しいらしい。その中では唯一の一軒宿とのことで、その入り口付近で従業員数人に丁寧に迎えられる。入り口は大きな樅の木と赤絨毯で敷き詰められていて、一瞬何処かに迷い込んだ気がしてならなかった。気品漂う女将にラウンジに案内されて抹茶と山ももを頂いた。山ももはこの辺一帯で収穫されたもので酸味があって宿に着いてから食べるものとしては最適だと思った。抹茶を最後まで啜り、仲居さんに館内の説明を受けながら部屋へと案内される。この部屋は10畳の和室で風呂、トイレ付きだったが、一番ビックリしたのが広大な庭園だった。仲居さんが退出した後、風情があまりにも良いのでサンダルに履き替えて庭園を歩いてみた。
  • 6月5日(木) 17:30:
    • 夕食の時間まで時間があったので早速、内風呂と露天風呂へと急ぐ。露天風呂は風穴露天風呂と天上露天風呂と庭園露天風呂があったが、男女時間制により庭園露天風呂は明日の朝かららしい。風穴露天風呂はちょうど夕刻時だけあって外灯の明かりと源泉が流れ出る音のコントラストが良かった。天上露天風呂は、竹筒の先から流れ出る源泉と風がちょうど笛のように奏でられ、相模湾の向こう側の伊豆大島を眺めながらゆっくりと入浴した。なにせ広大な敷地なので移動が大変である。迷子になる人はいないのだろうか?
  • 6月5日(木) 18:30:
    • 部屋に戻ると長湯したせいか仲居さんがちょうど夕食を準備している最中だった。風呂上がりのせいか喉が渇いているので、予め注文しておいた「伊豆高原ビール」が待ち遠しかった。ちょっと我慢できずに、山ももがベースの食前酒を飲んでしまった。ようやく配膳も終わり、「伊豆高原ビール」を一気に飲み干す。「か〜、美味い!」ほのかな苦みがあって地ビールながら美味しかった。懐石料理なので予め注文しておいた地酒「純米吟醸 富士錦」を啜りながら、先附、前菜を食べる。美味しかったんだけど大好きな刺身が少なかったのが残念だった。懐石料理だから少ないのは分かったはずだからオプションを相談すれば良かったかな?一通り食べたのかで感動したのが「帆立貝とグリーンアスパラの胡麻酢和え」だった。まだ、グリーンアスパラに胡麻はドレッシングで普通にあるから分かるけど、帆立貝を胡麻酢で食べたのは初めての経験だった。更にグリーンアスパラも一緒に食べると面白い食感で楽しく美味しかった。
  • 6月5日(木) 20:30:
    • 夜も更けてきて散歩した庭園がライトアップされて更に良くなった。酔い覚ましに浮山温泉郷を散歩しようと思い静寂な通りを歩いていった。運転手に案内されるときに林沿いの階段を下りて海岸に出られることを聞いていたので、ライトもない階段を降りようとしたら、途中で石段がなく急に草むらになっていて足が取られそうになった。危うく地方新聞紙の3面記事の隅っこに掲載されるところだった。
  • 6月5日(木) 21:15:
    • 街灯もなく目印が見えないなか良く帰って来れたなと思いつつ、入り口にあった大きな樅の木にイルミネーションがあることに気づく。少しぼぅーっとしながら見ていたが時間が気になったので戻ることにした。ふと時間潰しにとラウンジ付近の茶処で冷酒とざる蕎麦を注文する。ざる蕎麦は私の口には合わなかったようだ。店員と話し込んでいたらマッサージの時間と言うことでお開きになった。
  • 6月5日(木) 22:00:
    • マッサージ師に針、按摩等は資格が一緒で、更に労働組合に加入してホテル、旅館から要請があったら出勤するらしいことを聞きだす。何でこんなこと聞いたんだろう?今から思えば酔っ払った勢いだけど雇用問題、地域問題とマッサージ師の関連について堅い話をしたんだよな。今回のマッサージは久々のヒットだった。あまりにも上手いので延長を申し入れたが、「フロントに聞かないと予約状況が分からない」と言われ諦めた。今からだと電話すれば良いのにと思うが酔っ払っているから頭回らないんだよね。その後まだ、飲み足りないので館内のクラブに顔を出す。何組かいるかと思ったら誰も居なく、カウンタのママ?と何気ない世間話をする。0時を過ぎると地域住民から文句を言われると言うことで、時間通りに追い出されてしまう。「シーズンオフだから誰も居ないのに〜」「散歩して確認したんだぞ〜」と心の中で叫んだが虚しいので止めた。仕方がないので酔っ払った勢いで就寝する。
  • 6月6日(金) 8:00:
    • 8時に目が覚める。普段では考えられないほど早い起床である。しかも目覚ましが鳴る前だった。その前に一旦、5時になぜか目が覚めてしまっていた。風呂でも行こうかなと思ったけど6時からだと言うことに気づき就寝していたのであった。しばらくTVを見ていると仲居さんが朝食を配膳しに来てくれた。さすが手慣れたもので5分ぐらいで準備が出来てしまう。しかし、二日酔いのせいかあまり朝食が進まない。焼き魚を残しとりあえず完食した。チェックアウトの前にと昨日入れなかった(男女時間制)庭園露天風呂に入る。酒を少しでも抜こうとするが風呂に長居できず、休憩室の椅子でしばし休む。まぁ、平日と時間帯のせいか誰も居ずにのんびり出来たのは良かった。
  • 6月6日(金) 10:00:
    • チェックアウトの支払いを済ませ、送迎バスの時間まで新聞を読む。新聞を読み終えても時間にならないと眠気が襲い一眠りする。バスの時間になると若旦那風な人が眠気覚ましにと冷たい水を持ってきてくれた。メチャクチャ美・美味い!もしかして、昨日風呂あがりに飲んだビールや酒よりも美味しかったかもしれない。
  • 6月6日(金) 10:40:
    • そして、仲居さんとの別れを惜しみつつバスが出発した。駅のロータリーで降ろされ、帰りの切符を購入するが時間があるので昨日見つけた外湯に浸かる。う〜ん、私のイメージだと外湯は良いところがあるんだけど、まぁまぁだったかな?50分ぐらい入浴した後、時間まで休憩所で人目を気にせず大の字になる。もういいだろうってぐらい休憩してから駅へと向かった。
  • 6月6日(金) 13:05:
    • 駅周辺のお土産屋の前を通るが無視する。いつもなら会社の人達にと購入するのだが、誰にも言わずにお忍びできたので良しとする。待合室で待っていると「まもなく〜、3番線に伊豆急行スーパービュー踊り子6号が到着しま〜す」とアナウンスがあった。3番線ホームの階段を降りると同時に10両編成の列車が滑り込む。いよいよ伊豆ともお別れの時が来た。ビューレディー(1+2号車専属)に切符を拝見され、いざ乗り込む。そして、伊豆急行スーパービュー踊り子6号で帰路につくのであった。